看護手順書テンプレート:誰でも簡単に作れる!【必要な要素・デザイン・書き方、サンプル付き】
看護師の皆さん、日々の業務お疲れ様です!スムーズな看護業務に欠かせないのが、標準化された手順書ですよね。でも、既存のものがなかなか使いづらい…、もっと現場に合ったものが欲しい…と思ったことはありませんか?
この記事では、そんな悩みを解決!あなた自身で、現場に最適な看護手順書テンプレートを作成する方法を、必要な要素からデザイン、書き方の流れまで、ステップ形式で分かりやすく解説します。記事の最後には、サンプルテンプレートも掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
なぜ看護手順書テンプレートが必要なの?
看護手順書は、質の高い看護ケアを提供するために非常に重要な役割を果たします。
- 標準化されたケア: 個々の看護師の経験や知識に左右されず、一定水準以上の看護を提供できます。
- 安全性の向上: 手順の間違いを防ぎ、患者さんの安全を確保します。
- 教育・研修の効率化: 新人看護師や異動してきた看護師への教育ツールとして活用できます。
- 業務効率の向上: 手順を探す手間が省け、看護師の負担を軽減します。
- 法的根拠の明確化: 万が一の医療事故発生時、看護行為の正当性を証明する資料となります。
だからこそ、現場に合った、使いやすい手順書を作成することが大切なのです。
看護手順書テンプレートの作り方:5つのステップ
ここでは、看護手順書テンプレートを作成する上で重要な5つのステップを解説します。
ステップ1:必要な要素を洗い出す
まずは、手順書に盛り込むべき要素を明確にしましょう。以下の項目は、必須項目として検討してください。
- 目的: 何のためにこの手順を行うのかを明記します。(例:褥瘡予防のための体位変換)
- 対象: 誰に対してこの手順を行うのかを明記します。(例:長期臥床患者、意識レベル低下患者)
- 準備物品: 手順に必要な物品をリストアップします。(例:体位変換用クッション、防水シーツ、枕)
- 手順: 具体的な手順を、誰が見ても分かりやすく、順番に記載します。(例:①患者さんに説明を行う。②ベッド柵を上げる。③…)
- 観察項目: 手順の実施中および実施後に観察すべき項目を記載します。(例:皮膚の発赤、呼吸状態の変化、苦痛の訴え)
- 留意点: 手順を行う上での注意点や、起こりうるリスクを記載します。(例:褥瘡発生リスクの高い部位を観察する、患者さんの状態に合わせて体位変換の頻度を調整する)
- 緊急時の対応: 手順中に異常が発生した場合の対応を記載します。(例:呼吸困難が出現した場合、医師に連絡し酸素投与を行う)
- 記録: 手順の実施日時、担当者、患者さんの状態、観察結果などを記録する項目を設けます。(例:体位変換日時:〇〇年〇〇月〇〇日〇〇時〇〇分、実施者:〇〇、皮膚の状態:発赤なし)
ステップ2:デザインのポイント
視覚的に分かりやすいデザインを心がけましょう。
- フォント: 見やすいフォント(ゴシック体や明朝体)を使用し、適切な文字サイズを設定します。
- レイアウト: シンプルで整理されたレイアウトにし、重要な情報は強調表示します。
- 色使い: 必要に応じて色分けを行い、視覚的な区別をつけます。(ただし、色数を増やしすぎないように注意)
- 図表・イラスト: 手順を分かりやすく説明するために、必要に応じて図表やイラストを使用します。
ステップ3:書き方の流れ
- 情報を整理する: 手順の内容を整理し、必要な情報を集めます。
- アウトラインを作成する: 手順の構成を決め、見出しを設定します。
- 詳細を書き込む: 各項目について、具体的な内容を記述します。
- レビューを行う: 関係者(医師、看護師長、経験豊富な看護師など)にレビューを依頼し、改善点がないか確認します。
- 修正・承認: レビュー結果に基づいて修正を行い、最終的な承認を得ます。
ステップ4:使う場面
看護手順書は、以下のような場面で活用できます。
- 日常の看護業務: 標準化されたケアを提供するために使用します。
- 新人教育: 新人看護師に手順を教える際に使用します。
- 研修会: 看護技術向上のための研修会で使用します。
- インシデント発生時: インシデントの原因究明や再発防止策の検討に使用します。
- 監査: 看護業務の品質管理のために使用します。
ステップ5:注意点
- 最新の情報に更新する: 定期的に手順書を見直し、最新の情報に更新します。(少なくとも年1回は確認しましょう)
- 現場の声を取り入れる: 現場の看護師の声を聞き、手順書を改善します。
- 専門家の意見を参考にする: 専門家の意見を参考に、手順書の信頼性を高めます。
- 電子化を検討する: 電子化することで、検索性や更新性を向上させることができます。
- 著作権に注意する: 既存の資料を参考にする場合は、著作権に配慮しましょう。
■ サンプルテンプレート(褥瘡予防のための体位変換手順書)
【タイトル】 褥瘡予防のための体位変換手順書
【目的】 長期臥床患者における褥瘡発生を予防する。
【対象】 長期臥床患者、意識レベル低下患者、自力で体位変換が困難な患者
【準備物品】
- 体位変換用クッション
- 防水シーツ
- 枕
- ギャッジアップ用マット
- 記録用紙
【手順】
- 患者さんに体位変換の目的と方法を説明し、同意を得る。
- ベッド柵を上げ、患者さんが安全な状態であることを確認する。
- 体位変換を行う側と反対側に移動し、患者さんの肩と腰を支えながらゆっくりと体位を変換する。
- 体位変換後、褥瘡発生リスクの高い部位(仙骨部、踵部、大転子部など)に体圧分散用クッションを挿入する。
- 患者さんの安楽な姿勢を保持するため、必要に応じて枕やギャッジアップ用マットを使用する。
- 体位変換後、患者さんの皮膚の状態(発赤、水疱、潰瘍など)を観察する。
- 体位変換日時、実施者、患者さんの状態、観察結果などを記録用紙に記録する。
【観察項目】
- 皮膚の発赤、水疱、潰瘍の有無
- 呼吸状態の変化
- 苦痛の訴え
- 体位変換による循環動態の変化
【留意点】
- 褥瘡発生リスクの高い部位を重点的に観察する。
- 患者さんの状態に合わせて体位変換の頻度を調整する。(通常は2時間おき)
- 皮膚の乾燥を防ぐために、保湿剤を使用する。
- 体位変換時に摩擦やずれが生じないように注意する。
【緊急時の対応】
- 呼吸困難が出現した場合、直ちに体位を戻し、医師に連絡し酸素投与を行う。
- 皮膚に異常が見られた場合、医師に報告し指示を仰ぐ。
【記録】
- 体位変換日時:〇〇年〇〇月〇〇日〇〇時〇〇分
- 実施者:〇〇
- 皮膚の状態:発赤なし
- その他:特記事項なし
【備考】 この手順書は、あくまで一例です。患者さんの状態や施設の状況に合わせて、内容を適宜変更してください。定期的な見直しを行い、最新の情報に更新するように心がけてください。
まとめ
看護手順書テンプレートは、質の高い看護ケアを提供する上で非常に重要なツールです。この記事を参考に、あなた自身の現場に最適な手順書を作成し、日々の看護業務に役立ててくださいね!そして、患者さんの安全と安心のために、常に最新の知識と技術を習得し、質の高い看護ケアを提供していきましょう!