月次損益計算書テンプレートの作り方:初心者でも簡単!見やすいテンプレートで経営状況を把握しよう
経営者にとって、会社の経営状況を把握することは非常に重要です。そのために欠かせないのが損益計算書。中でも月次損益計算書は、月ごとの経営状況を把握し、迅速な意思決定をサポートする強力なツールとなります。
しかし、「損益計算書って難しそう…」「テンプレートってどう作ればいいの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。この記事では、初心者の方でも簡単に理解でき、すぐに使える月次損益計算書テンプレートの作り方を、わかりやすく解説します。
なぜ月次損益計算書が必要なの?
月次損益計算書を作成することで、以下のメリットが得られます。
- 毎月の経営状況を把握できる: 売上や費用、利益を月単位で確認することで、問題点や改善点を見つけやすくなります。
- 早期の問題発見と対策: 異常な数値の変動を早期に発見し、迅速な対策を講じることができます。
- 経営判断の材料になる: 将来の予測や計画を立てるための基礎データとなります。
- 金融機関への提出資料: 融資を受ける際などに、経営状況を説明するための資料として活用できます。
月次損益計算書テンプレートの作り方:5つのステップ
月次損益計算書テンプレートを作成する上で、押さえておくべきポイントを5つのステップでご紹介します。
ステップ1:必要な要素の一覧
まず、月次損益計算書に必要な要素を洗い出しましょう。基本的な項目は以下の通りです。
- 売上高: 商品やサービスの販売によって得られた収入。
- 売上原価: 売上高に対応する商品の仕入価格や製造費用。
- 売上総利益: 売上高から売上原価を差し引いた利益(粗利とも呼ばれる)。
- 販売費及び一般管理費: 販売活動や会社の運営に必要な費用(人件費、広告宣伝費、家賃など)。
- 営業利益: 売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた利益。
- 営業外収益: 本業以外で得られた収益(受取利息、配当金など)。
- 営業外費用: 本業以外で発生した費用(支払利息、為替差損など)。
- 経常利益: 営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いた利益。
- 特別利益: 臨時的に発生した利益(固定資産売却益など)。
- 特別損失: 臨時的に発生した損失(災害による損失など)。
- 税引前当期純利益: 経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いた利益。
- 法人税等: 法人税、住民税、事業税など。
- 当期純利益: 税引前当期純利益から法人税等を差し引いた利益。
これらの項目を基本として、業種や事業規模に合わせて必要な項目を追加・修正しましょう。
ステップ2:デザインのポイント
見やすいテンプレートを作るためのデザインのポイントは以下の通りです。
- シンプルな構成: 複雑なデザインは避け、シンプルで分かりやすいレイアウトを心がけましょう。
- フォントの統一: 使用するフォントの種類を統一し、見やすさを向上させましょう。
- 色使い: 色を使いすぎると見づらくなるため、必要最低限に留めましょう。
- 罫線: 罫線を活用して、項目を整理し、視認性を高めましょう。
- フォントサイズ: 大きすぎず、小さすぎない適切なフォントサイズを選びましょう。
ステップ3:書き方の流れ
月次損益計算書は、通常、以下の流れで作成します。
- データの収集: 会計ソフトや帳簿から、必要なデータを収集します。
- 項目の入力: テンプレートに収集したデータを入力します。
- 計算: 各項目に基づいて、利益を計算します。
- 確認: 入力ミスや計算ミスがないか、念入りに確認します。
- 分析: 計算結果を分析し、経営状況を把握します。
ステップ4:使う場面
月次損益計算書は、以下のような場面で活用できます。
- 月次報告会議: 経営陣や関係者への報告資料として活用します。
- 経営戦略の策定: 過去のデータに基づいて、将来の計画を立てます。
- 予算管理: 予算と実績を比較し、差異分析を行います。
- 金融機関との交渉: 融資を受ける際などに、経営状況を説明します。
- 税務申告: 法人税などの税務申告の際に、基礎資料として活用します。
ステップ5:注意点
月次損益計算書を作成する上での注意点は以下の通りです。
- 正確なデータ: 正確なデータに基づいて作成することが重要です。
- 継続性: 毎月同じ形式で作成し、比較できるようにしましょう。
- 見やすさ: 誰が見ても分かりやすいように、工夫しましょう。
- 専門家への相談: 会計や税務に関する知識がない場合は、専門家(税理士など)に相談することをおすすめします。
実践的な手順:エクセルで簡単作成!
それでは、実際にエクセルを使って月次損益計算書テンプレートを作成してみましょう。
- エクセルを起動し、新規ワークシートを開きます。
- A1セルに「月次損益計算書」と入力します。
- A3セルに「科目」、B3セルに「金額」と入力します。
- A4セル以降に、必要な科目を入力します。(売上高、売上原価、売上総利益など)
- B4セル以降に、各科目の金額を入力します。
- C4セル以降に、計算式を入力します。(例:C6セルに「=B4-B5」(売上総利益の計算))
- 罫線や色を使って、見やすくデザインします。
- 必要に応じて、グラフなどを追加します。
これで、基本的な月次損益計算書テンプレートが完成しました。
■ サンプルテンプレート(月次損益計算書テンプレートの例)
【タイトル】 月次損益計算書 (2024年4月)
【項目1】 売上高
【項目2】 売上原価
【項目3】 売上総利益
【項目4】 販売費及び一般管理費
【項目5】 営業利益
【項目6】 営業外収益
【項目7】 営業外費用
【項目8】 経常利益
【項目9】 特別利益
【項目10】 特別損失
【項目11】 税引前当期純利益
【項目12】 法人税等
【項目13】 当期純利益
【備考】
- 金額は単位を統一して記載してください (例: 円、千円)。
- 販売費及び一般管理費の内訳は、必要に応じて別シートに記載してください。
- このテンプレートはあくまで例ですので、貴社の事業に合わせて項目を調整してください。
まとめ
月次損益計算書は、企業の経営状況を把握し、より良い経営判断を行うための重要なツールです。この記事でご紹介したテンプレートの作り方を参考に、自社に合った月次損益計算書を作成し、経営改善に役立ててください。もし、作成に不安がある場合は、専門家への相談も検討しましょう。