養育費の公正証書テンプレート:自分でも作れる!安心のステップガイド
離婚後の生活で、お子さんの養育費はとても大切な問題です。公正証書を作成しておけば、万が一支払いが滞った場合でも、裁判所の手続きをせずに強制執行ができるなど、大きなメリットがあります。
「公正証書って難しそう…」と思っていませんか?実は、テンプレートを活用すれば、自分でも比較的簡単に作成できるんです!この記事では、養育費の公正証書テンプレートの作り方を、わかりやすく解説していきます。
1. なぜ養育費の公正証書が必要なの?
公正証書とは、公証人という法律の専門家が作成する公文書です。養育費について公正証書を作成することで、以下のようなメリットがあります。
- 強制執行が可能になる: 養育費の支払いが滞った場合、裁判所の判決なしに、相手の給与や財産を差し押さえることができます。
- 支払いの確実性が高まる: 公正証書を作成することで、相手に「きちんと支払わなければ」というプレッシャーを与えることができます。
- 後々のトラブルを回避できる: 養育費の金額や支払い方法など、取り決めた内容を明確にすることで、将来的なトラブルを防ぐことができます。
2. 養育費公正証書テンプレートの作り方
「テンプレート」と聞くと、難しく感じるかもしれませんが、必要な要素を理解し、ステップを踏んでいけば、誰でも作ることができます。
2.1 必要な要素の一覧
まずは、養育費公正証書に必ず記載すべき項目を確認しましょう。
- 当事者の情報: 父母それぞれの氏名、住所、生年月日
- 離婚の事実: 離婚した年月日
- 養育費の金額: 月々の養育費の金額、支払い開始日、支払い方法(銀行口座など)
- 養育期間: いつからいつまで養育費を支払うか(通常は、子供が成人するまで)
- 支払いが遅れた場合の遅延損害金: 支払いが遅れた場合に発生する損害金の利率
- 子供の情報: 子供の氏名、生年月日
- 条項: 養育費の変更や面会交流に関する条項(必要に応じて)
2.2 デザインのポイント
公正証書は公的な書類ですので、シンプルで読みやすいデザインを心がけましょう。
- フォント: 明朝体やゴシック体など、見やすいフォントを使用する
- 文字サイズ: 10.5pt~12pt程度が見やすい
- 余白: 適度な余白を設けることで、読みやすくなる
- 段落: 内容ごとに段落を分け、分かりやすくする
2.3 書き方の流れ
- 必要事項の洗い出し: 上記の「必要な要素の一覧」を参考に、必要な情報を集めます。
- テンプレートの作成: ワードプロセッサーソフトなどを使用して、テンプレートを作成します。(後述の実践的な手順を参照)
- 内容の確認: 記載内容に間違いがないか、念入りに確認します。
- 公証人との打ち合わせ: 作成したテンプレートを公証人に見てもらい、修正点があれば修正します。
- 公正証書の作成: 公証人が最終的な公正証書を作成します。
2.4 使う場面
養育費公正証書は、離婚協議が成立し、養育費について合意した際に作成します。協議離婚の場合はもちろん、調停離婚や裁判離婚の場合でも、公正証書を作成することで、養育費の支払いをより確実にすることができます。
2.5 注意点
- 専門家への相談: 不安な場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
- 公正証書作成費用: 公正証書の作成には、手数料がかかります。金額は養育費の総額によって異なります。事前に公証役場に確認しましょう。
- 記載内容の正確性: 記載内容に誤りがあると、公正証書が無効になる可能性があります。慎重に確認しましょう。
3. 実践的な手順:テンプレートを作ってみよう!
それでは、実際に養育費公正証書のテンプレートを作成してみましょう。ここでは、一般的な例を基に、ステップ形式でご紹介します。
ステップ1: ワードプロセッサーソフトを起動する
Microsoft Wordや、LibreOffice Writerなど、普段お使いのワープロソフトを起動してください。
ステップ2: 基本的な書式を設定する
- フォント: 明朝体 (例: MS 明朝)
- 文字サイズ: 11pt
- 余白: 上下左右に25mm程度
ステップ3: タイトルを入力する
ページの先頭に、大きく「養育費に関する公正証書」と入力します。
ステップ4: 前文を作成する
以下のような前文を作成します。(例)
「本公証証書は、〇〇〇〇(以下「甲」という。)と〇〇〇〇(以下「乙」という。)との間で、下記のとおり合意した養育費に関する内容を証するものである。」
ステップ5: 当事者の情報を記載する
甲(養育費を支払う側)と乙(養育費を受け取る側)の情報を、それぞれ以下の形式で記載します。
- 甲:〇〇〇〇(氏名)、〇〇〇〇(住所)、〇〇〇〇(生年月日)
- 乙:〇〇〇〇(氏名)、〇〇〇〇(住所)、〇〇〇〇(生年月日)
ステップ6: 離婚の事実を記載する
「甲と乙は、〇〇年〇〇月〇〇日に離婚した。」
ステップ7: 養育費に関する条項を記載する
以下の例を参考に、具体的な条項を記載します。
- 第1条(養育費の支払い) 甲は、乙に対し、長男(氏名:〇〇〇〇、生年月日:〇〇年〇〇月〇〇日)の養育費として、毎月金〇〇〇〇円を、毎月末日限り、乙の指定する下記銀行口座に振り込む方法により支払う。 (振込先銀行口座:〇〇銀行〇〇支店、口座番号:〇〇〇〇、口座名義:〇〇〇〇)
- 第2条(養育期間) 上記養育費の支払期間は、〇〇年〇〇月から、長男が満20歳に達する日の属する月までとする。
- 第3条(遅延損害金) 甲が前条の養育費の支払いを遅延した場合、甲は乙に対し、遅延した金額に対し年〇〇%の割合による遅延損害金を支払う。
ステップ8: その他の条項(必要に応じて)
- 養育費の増減額に関する条項
- 面会交流に関する条項
ステップ9: 末文を作成する
以下のような末文を作成します。(例)
「上記のとおり、甲乙間で合意した。」
ステップ10: 日付と署名を記載する
最後に、日付と署名欄を設けます。
- 〇〇年〇〇月〇〇日 甲: (署名) 乙: (署名)
ステップ11: テンプレートを保存する
作成したテンプレートを、ファイル名「養育費公正証書テンプレート」などとして保存します。
4. サンプルテンプレート
以下は、あくまでサンプルです。ご自身の状況に合わせて内容を修正してください。
■ サンプルテンプレート(養育 費 公正 証書 テンプレート の例)
【タイトル】 養育費に関する公正証書
【項目1】 当事者の表示
- 甲(養育費支払義務者):〇〇〇〇(氏名)、〇〇〇〇(住所)、〇〇〇〇(生年月日)
- 乙(養育費受領者):〇〇〇〇(氏名)、〇〇〇〇(住所)、〇〇〇〇(生年月日)
【項目2】 養育費の支払い 甲は、乙に対し、長男〇〇〇〇(生年月日:〇〇年〇〇月〇〇日)の養育費として、毎月金〇〇〇〇円を、毎月末日限り、乙の指定する〇〇銀行〇〇支店(口座番号:〇〇〇〇、口座名義:〇〇〇〇)に振り込む方法により支払う。
【項目3】 養育期間 上記養育費の支払期間は、〇〇年〇〇月から、長男が満20歳に達する日の属する月までとする。
【備考】
- 養育費の金額は、子供の人数や年齢、両親の収入などによって変動します。
- 公正証書を作成する際には、必ず公証人と打ち合わせを行い、内容を十分に確認してください。
5. まとめ:テンプレートを活用して、安心の公正証書を作成しよう!
養育費の公正証書は、お子さんの将来を守るための大切な備えです。この記事で紹介したテンプレートの作り方を参考に、ぜひご自身で作成にチャレンジしてみてください。もし不安な場合は、専門家への相談も検討しましょう。公正証書を作成することで、安心して新しい生活をスタートさせることができます。