養育費の内容証明テンプレートについて解説します。
養育費の内容証明テンプレート作成ガイド:未来のための確かな一歩
養育費の支払いは、お子さんの健やかな成長を支える大切なものです。しかし、口約束だけでは、後々トラブルになる可能性も。そんな時に役立つのが「内容証明郵便」です。内容証明郵便とは、「いつ、誰が、誰に、どんな内容の文書を送ったか」を郵便局が証明してくれるサービス。養育費の請求や支払いの遅延などを記録として残すことで、将来的な紛争を予防したり、万が一裁判になった際の証拠として活用したりできます。
今回は、そんな内容証明郵便を送る際に役立つ「養育費の内容証明テンプレート」の作り方を、わかりやすく解説します。
なぜ養育費の内容証明が必要なの?
- 証拠としての価値: 口頭での約束は、後から「言った・言わない」の争いになりがちです。内容証明は、養育費の取り決め内容や支払いの催促などを客観的に証明する証拠となります。
- 心理的効果: 内容証明郵便を受け取ると、相手は「法的措置も辞さない」という意思表示だと感じ、支払いに応じる可能性が高まります。
- 時効の中断: 養育費の請求権には時効があります。内容証明郵便を送ることで、時効の進行を一時的に止める効果が期待できます。
内容証明テンプレートの作り方
ここでは、養育費に関する内容証明テンプレートを作成する上で重要なポイントを解説します。
必要な要素の一覧
内容証明には、以下の要素を必ず含めるようにしましょう。
- 差出人と受取人の情報: 氏名、住所を正確に記載します。
- 件名: 何に関する内容証明なのかを明確に記載します。(例:養育費請求に関する通知)
- 本文: 養育費の取り決め内容、未払い額、支払期限などを具体的に記載します。
- 日付: 作成日を記載します。
- 押印: 差出人の印鑑を押印します。(認印でも可)
デザインのポイント
内容証明は、ビジネス文書としての形式を守ることが重要です。
- 明確なフォント: 読みやすいフォント(明朝体、ゴシック体など)を使用します。
- 適切な文字サイズ: 10.5pt~12pt程度の文字サイズが適切です。
- 簡潔な表現: ダラダラと長い文章は避け、要点を絞って簡潔に記述します。
- 余白: 上下左右に適度な余白を設けることで、読みやすさを向上させます。
書き方の流れ
- 件名: 養育費に関する内容証明であることを明記します。(例:養育費支払請求書)
- 前文: 相手への挨拶は省略し、すぐに本題に入ります。(例:貴殿におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。…は不要です。)
- 本文: 養育費の取り決め内容、未払い状況、支払期限などを具体的に記述します。
- 結び: 今後の対応を促す言葉で締めくくります。(例:つきましては、本書面到達後〇日以内に、下記口座へ未払い養育費をお支払い頂きますよう、お願い申し上げます。)
- 追伸: 連絡先や振込先口座情報を記載します。
- 日付、署名、押印: 作成日を記入し、署名と押印を行います。
使う場面
- 養育費の取り決め後、支払いが滞っている場合
- 養育費の増額・減額を請求する場合
- 養育費の支払いを確実にするために、改めて取り決め内容を確認する場合
注意点
- 言葉遣い: 感情的な表現は避け、冷静かつ丁寧に記述します。
- 事実の正確性: 養育費の取り決め内容や未払い額など、事実に基づいた正確な情報を記載します。
- 専門家への相談: 内容証明の内容に不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
- 謄本の作成: 内容証明郵便を出す際には、同じ内容の謄本を最低2通作成し、差出人が保管します。(1通は郵便局、1通は自分用)
実践的な手順(ステップ形式)
- 必要な情報を収集: 養育費の取り決め内容(金額、支払期日など)、相手の氏名・住所、未払い額などを確認します。
- テンプレートの作成: 上記の要素を参考に、Wordなどの文書作成ソフトでテンプレートを作成します。(後述のサンプルテンプレートを参考にしてください。)
- 内容の確認: 作成したテンプレートの内容に誤りがないか、十分に確認します。
- 印刷: 作成したテンプレートを3部印刷します。(1部は郵便局提出用、1部は相手への送付用、1部は自分用)
- 郵便局へ提出: 印刷した内容証明郵便と、印鑑、本人確認書類(運転免許証など)を持って郵便局へ行きます。
- 内容証明郵便の手続き: 郵便局の窓口で、内容証明郵便の手続きを行います。(手数料が必要です。)
- 控えの保管: 郵便局から受け取った控え(謄本)は、大切に保管してください。
サンプルテンプレート
■ サンプルテンプレート(養育 費 内容 証明 テンプレート の例)
【タイトル】 養育費支払請求書
【宛先】 ○○ ○○様
【差出人】 □□ □□
【本文】 貴殿におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私と貴殿との間には、令和〇年〇月〇日に〇〇(お子様の名前)が誕生し、その後、令和〇年〇月〇日に離婚いたしました。離婚に際し、貴殿には〇〇(お子様の名前)の養育費として、月額〇万円を毎月末日限り、下記の口座にお振込み頂く旨、合意いたしました。
しかしながら、令和〇年〇月から令和〇年〇月まで、〇ヶ月分の養育費〇万円が未払いとなっております。
つきましては、本書面到達後〇日以内に、下記の口座へ未払い養育費〇万円をお支払い頂きますよう、お願い申し上げます。
【振込先口座】 銀行名:〇〇銀行 支店名:〇〇支店 口座番号:〇〇 口座名義:□□ □□
【備考】 万一、上記期限までにご入金が確認できない場合は、やむを得ず法的措置を講じることも検討せざるを得ませんので、ご承知おきください。
【日付】 令和〇年〇月〇日
【署名・押印】 □□ □□ 印
このテンプレートはあくまで例ですので、ご自身の状況に合わせて内容を修正してください。特に、養育費の取り決め内容や未払い額は、正確に記載することが重要です。
養育費の内容証明は、将来のトラブルを未然に防ぐための有効な手段です。ぜひ、今回の記事を参考に、ご自身でテンプレートを作成し、適切な対応を取ってください。