個人事業主契約書テンプレート:作り方とポイントをわかりやすく解説【サンプル付き】
個人事業主として仕事をする上で、契約書は非常に重要な役割を果たします。トラブルを未然に防ぎ、お互いの権利と義務を明確にするために、しっかりとした契約書を作成しておくことが大切です。
この記事では、個人事業主契約書のテンプレートの作り方について、必要な要素からデザインのポイント、書き方の流れまで、わかりやすく解説します。さらに、すぐに使えるサンプルテンプレートもご用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
なぜ個人事業主契約書が必要なのか?
個人事業主として仕事をする場合、会社員とは異なり、労働基準法などの法律で守られる範囲が限られます。そのため、契約書がないと、報酬の未払い、業務範囲の曖昧さ、秘密情報の漏洩など、様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
契約書を作成することで、これらのリスクを回避し、安心して仕事に取り組むことができます。
個人事業主契約書テンプレートの作り方:5つのステップ
ここでは、個人事業主契約書テンプレートを作成するための具体的な手順を解説します。
ステップ1:必要な要素の一覧
まず、契約書に含めるべき必須項目を確認しましょう。
- 契約当事者の情報: 契約する相手(個人または法人)の氏名(または名称)、住所、連絡先を正確に記載します。
- 契約の目的: 契約によって何を行うのか、具体的な業務内容を明確に記載します。
- 契約期間: 契約の開始日と終了日を明記します。必要に応じて、自動更新に関する条項も追加します。
- 報酬: 業務に対する報酬額、支払方法、支払期日を明確に記載します。
- 業務遂行方法: 業務の進め方、報告義務、成果物の納品方法などを具体的に記載します。
- 秘密保持義務: 業務を通じて知り得た秘密情報を保護する義務について記載します。
- 著作権: 成果物の著作権の帰属先を明確にします。
- 契約解除: 契約を解除できる条件や手続きについて記載します。
- 損害賠償: 契約違反があった場合の損害賠償について記載します。
- 管轄裁判所: 紛争が生じた場合に管轄となる裁判所を定めておきます。
ステップ2:デザインのポイント
契約書は、内容が重要ですが、見た目も大切です。読みやすく、理解しやすいデザインを心がけましょう。
- フォント: 見やすいフォントを使用し、適切な文字サイズを設定します。
- レイアウト: 余白を十分に確保し、段落を区切って読みやすくします。
- 見出し: 見出しを効果的に使用して、内容を整理します。
- 番号: 条項番号を付与して、参照しやすくします。
ステップ3:書き方の流れ
契約書は、以下の流れで作成するとスムーズです。
- 契約のタイトル: 契約の内容を表すタイトルをつけます。(例:業務委託契約書)
- 前文: 契約当事者の情報と契約の目的を簡単に記載します。
- 本則: 必要な要素を条項ごとに詳しく記載します。
- 後文: 契約の成立を証する文言と、契約当事者の署名欄を設けます。
- 別紙: 必要に応じて、業務内容の詳細や仕様書などを別紙として添付します。
ステップ4:使う場面
個人事業主契約書は、以下のような場面で必要になります。
- 業務委託契約: 企業から業務を委託される場合
- 請負契約: 成果物の完成を約束する契約
- 業務提携契約: 他の事業者と共同で事業を行う場合
ステップ5:注意点
- 法的知識: 契約書は法的拘束力を持つため、専門家(弁護士や行政書士)に相談することをおすすめします。
- 明確な表現: 曖昧な表現を避け、誰が読んでも理解できるような明確な文章で記載します。
- 修正: 契約内容について合意が得られたら、修正箇所がないか再度確認します。
- 署名・捺印: 契約当事者全員が署名・捺印し、それぞれ控えを保管します。
サンプルテンプレート(業務委託契約書)
以下は、個人事業主向けの業務委託契約書のサンプルテンプレートです。必要に応じて修正してご利用ください。
■ サンプルテンプレート(個人 事業 主 契約 書 テンプレート の例) 【タイトル】 業務委託契約書
【項目1】 第1条(業務委託) 甲(委託者)は、乙(受託者)に対し、以下の業務を委託し、乙はこれを受託する。 1.業務内容:○○○○ 2.委託期間:令和○年○月○日から令和○年○月○日まで
【項目2】 第2条(報酬) 1.甲は、前条の業務に対する報酬として、乙に対し、金○○○○円(税抜)を支払う。 2.支払方法:毎月末締め、翌月末日までに、乙が指定する銀行口座に振り込む。 3.振込手数料は、甲の負担とする。
【項目3】 第3条(秘密保持義務) 1.乙は、本契約に関して知り得た甲の秘密情報を、第三者に開示または漏洩してはならない。 2.本条の規定は、本契約終了後も3年間有効とする。
【備考】 このテンプレートはあくまで一例です。個別の事情に合わせて、条項を追加したり、修正したりしてください。特に、著作権の帰属、損害賠償、契約解除に関する条項は、慎重に検討してください。専門家への相談もご検討ください。
まとめ
個人事業主契約書は、あなたのビジネスを守るための大切なツールです。この記事で紹介した情報を参考に、ぜひ自分に合った契約書を作成してください。そして、不安な点があれば、専門家への相談も検討しましょう。安心して仕事に取り組むために、契約書の整備は不可欠です。