親子間金銭消費貸借契約書テンプレートの作り方:親子の絆を大切にするお金の貸し借り
お金の貸し借り、特に親子間となると、どうしても感情が絡みやすくなりますよね。「ウチは大丈夫!」と思っていても、後々トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。そんな時、きちんと契約書を作成しておくことが、お互いを守る大切な手段になります。
この記事では、「親子間金銭消費貸借契約書」のテンプレートの作り方を、誰でも簡単に理解できるように解説します。テンプレートがあれば、法的にも有効で、親子の信頼関係を損なわない、安心できるお金の貸し借りが可能になりますよ!
なぜ親子間でも契約書が必要なの?
「家族だから、そんな堅苦しいことしなくても…」と思うかもしれません。しかし、契約書を作成することには、以下のようなメリットがあります。
- 税務署への説明義務: 親子間のお金の移動は、贈与とみなされる可能性があります。契約書があれば、貸し借りであることを証明でき、贈与税を回避できます。
- トラブルの予防: 返済条件や利息などを明確にしておくことで、後々の「言った」「言わない」のトラブルを防ぎます。
- 関係性の維持: お金の問題を曖昧にせず、きちんと処理することで、良好な親子関係を保てます。
親子間金銭消費貸借契約書テンプレートの作り方
いよいよテンプレートの作り方です。必要な要素、デザインのポイント、書き方の流れ、使う場面、注意点について、一つずつ見ていきましょう。
必要な要素一覧
契約書には、以下の要素を必ず含めましょう。
- 当事者の情報: 貸主(親)と借主(子)の氏名、住所、生年月日
- 契約日: 契約を締結した日付
- 貸付金額: 貸し借りする金額
- 利息: 利息の有無、利率(無利息でも明記しましょう)
- 返済方法: 返済期日、返済回数、返済金額、返済方法(銀行振込など)
- 遅延損害金: 返済が遅れた場合の遅延損害金について
- 担保: 担保の有無(不動産などを担保にする場合は詳細を記載)
- 契約解除の条件: どのような場合に契約を解除できるか
- 管轄裁判所: 紛争が起きた場合に裁判を行う裁判所
- 署名・捺印: 貸主と借主の署名と捺印
デザインのポイント
契約書のデザインは、シンプルで分かりやすいことが重要です。専門的な用語は避け、誰が見ても理解できるように心がけましょう。
- フォント: 読みやすいフォント(例:明朝体、ゴシック体)を使用する。
- 余白: 適度な余白を設けることで、見やすさを向上させる。
- 書式: 条項ごとに番号を振るなど、整理された書式にする。
書き方の流れ
- 契約の目的を明確にする: なぜお金を貸し借りするのか、目的を簡潔に記述します。
- 必須要素を漏れなく記載する: 上記の「必要な要素一覧」を参考に、必要な情報を丁寧に記述します。
- 具体的な条件を明確にする: 返済方法や遅延損害金など、具体的な条件を明確に記述します。
- 双方で確認する: 契約内容を貸主と借主でよく確認し、合意の上で署名・捺印します。
- コピーを保管する: 契約書は、貸主と借主それぞれが保管しておきましょう。
使う場面
親子間金銭消費貸借契約書は、以下のような場面で活用できます。
- 住宅購入資金の援助: 親が子供の住宅購入資金を援助する場合。
- 事業資金の融資: 親が子供の事業資金を融資する場合。
- 学費の貸与: 親が子供の学費を貸与する場合。
- 生活費の援助: 親が子供の生活費を援助する場合。
注意点
- 贈与とみなされないように注意: 無利息や返済期間が極端に長い場合、税務署から贈与とみなされる可能性があります。
- 弁護士や税理士に相談するのも有効: 複雑な条件や高額な貸し借りをする場合は、専門家への相談をおすすめします。
実践的な手順:テンプレート作成ステップ
読者自身でテンプレートを作成できるように、手順をステップ形式で解説します。
ステップ1:WordやExcelなどのソフトを起動する
まずは、文書作成ソフト(Wordなど)や表計算ソフト(Excelなど)を起動しましょう。
ステップ2:必要な項目を書き出す
上記の「必要な要素一覧」を参考に、契約書に必要な項目を書き出します。
ステップ3:各項目に具体的な内容を記述する
書き出した項目に、具体的な内容を記述していきます。金額や日付などは、間違いがないように注意しましょう。
ステップ4:書式を整える
フォントや余白などを調整し、読みやすい書式に整えます。
ステップ5:印刷して署名・捺印する
印刷した契約書を貸主と借主で確認し、署名・捺印します。
サンプルテンプレート(親子間金銭消費貸借契約書テンプレートの例)
■ サンプルテンプレート(親子 間 金銭 消費 貸借 契約 書 テンプレート の例)
【タイトル】 親子間金銭消費貸借契約書
【項目1】 第1条(貸付) 甲(以下「貸主」という。)は、乙(以下「借主」という。)に対し、本日、金○○万円を貸し付け、乙はこれを借り受けた。
【項目2】 第2条(利息) 本件貸付金には、利息を付さないものとする。
【項目3】 第3条(返済) 乙は、貸主に対し、本件貸付金を、令和○年○月○日から毎月○日限り、金○○万円ずつ分割して支払うものとする。最終回は、残額を支払うものとする。
【項目4】 第4条(遅延損害金) 乙が、前条の返済を遅延した場合、乙は貸主に対し、遅延した金額に対し年○%の割合による遅延損害金を支払うものとする。
【項目5】 第5条(管轄裁判所) 本契約に関する一切の紛争については、○○地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とする。
【備考】 上記契約を証するため、本書2通を作成し、甲乙各自1通を保有する。
令和○年○月○日
貸主(甲) 住所:○○ 氏名:○○ 印
借主(乙) 住所:○○ 氏名:○○ 印
最後に
親子間のお金の貸し借りは、信頼関係が大切ですが、きちんと契約書を作成することで、より安心して、良好な関係を維持することができます。この記事を参考に、ぜひオリジナルの親子間金銭消費貸借契約書を作成してみてください。必要に応じて、専門家への相談も検討しましょう。