キャッシュフロー計算書テンプレートの作り方:初心者でも簡単!
キャッシュフロー計算書は、会社の資金の流れを把握するための重要な書類です。「お金がどこから来て、どこへ行ったのか?」を明確にすることで、経営状況の健全性を判断したり、将来の資金計画を立てたりするのに役立ちます。
でも、キャッシュフロー計算書を自分で作成するのは難しそう…と感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、初心者の方でも簡単にキャッシュフロー計算書のテンプレートを作成できる方法を、わかりやすく解説します。
1. キャッシュフロー計算書テンプレート作成の前に
テンプレートを作る前に、キャッシュフロー計算書の基本的な構造を理解しておきましょう。キャッシュフロー計算書は、主に以下の3つの区分で構成されています。
- 営業活動によるキャッシュフロー: 本業で得た収入や、本業のために支払った費用に関するキャッシュフローです。
- 投資活動によるキャッシュフロー: 設備投資や有価証券の売買など、将来の収益獲得のための投資活動に関するキャッシュフローです。
- 財務活動によるキャッシュフロー: 資金調達や返済など、資金のやりくりに関するキャッシュフローです。
2. キャッシュフロー計算書テンプレートに必要な要素
テンプレート作成に必要な要素は以下の通りです。
- 会社名: 計算書を作成する会社名を記載します。
- 会計期間: 計算対象となる期間(例:2023年4月1日~2024年3月31日)を記載します。
- 勘定科目: 各区分に該当する勘定科目を記載します。例:売上高、仕入高、減価償却費、設備投資、借入金返済など。
- 金額: 各勘定科目に該当する金額を記載します。
- 合計金額: 各区分ごとのキャッシュフローの合計金額を計算します。
- 期首残高: 会計期間の開始時点での現金残高を記載します。
- 期末残高: 会計期間の終了時点での現金残高を記載します。
- 増減: 期首残高と期末残高の差額を計算します。
3. デザインのポイント
- 見やすさ: 重要な数値を強調したり、色分けをしたりして、見やすいように工夫しましょう。
- シンプルさ: 複雑なデザインは避け、シンプルで見やすいレイアウトを心がけましょう。
- 統一感: フォントや色を統一することで、プロフェッショナルな印象を与えられます。
4. 書き方の流れ
- テンプレートに会社名と会計期間を記載します。
- 各区分(営業活動、投資活動、財務活動)の勘定科目を記載します。
- 各勘定科目に該当する金額を記載します。
- 各区分ごとのキャッシュフローの合計金額を計算します。
- 期首残高と期末残高を記載します。
- 増減を計算します。
5. 使う場面
キャッシュフロー計算書は、以下のような場面で活用できます。
- 経営状況の把握: 企業の資金繰りの状況を把握し、経営判断に役立てます。
- 資金計画の策定: 将来の資金計画を立てるために、過去のキャッシュフローの状況を分析します。
- 金融機関への提出: 融資を受ける際に、金融機関に提出します。
- 投資家への説明: 投資家に対して、企業の財務状況を説明するために使用します。
6. 注意点
- 正確な数値を使用する: キャッシュフロー計算書は、企業の財務状況を正確に表すための重要な書類です。正確な数値を使用するように心がけましょう。
- 会計基準を遵守する: キャッシュフロー計算書の作成は、会計基準に基づいて行う必要があります。会計基準を理解し、遵守するように心がけましょう。
- 定期的に見直す: キャッシュフロー計算書は、定期的に見直すことで、より正確な情報が得られます。少なくとも年に1回は見直すようにしましょう。
7. 実践的な手順:ステップ形式でテンプレートを作成
ここでは、Excelを使って簡単なキャッシュフロー計算書テンプレートを作成する手順をステップ形式で解説します。
ステップ1:Excelを開き、新しいシートを作成する
ステップ2:タイトルと期間を入力する
- A1セルに「キャッシュフロー計算書」と入力します。
- A2セルに「会計期間:」と入力し、B2セルに会計期間(例:2023年4月1日~2024年3月31日)を入力します。
ステップ3:各区分(営業活動、投資活動、財務活動)のタイトルを入力する
- A4セルに「営業活動によるキャッシュフロー」と入力します。
- A15セルに「投資活動によるキャッシュフロー」と入力します。
- A25セルに「財務活動によるキャッシュフロー」と入力します。
ステップ4:各区分の勘定科目を入力する
営業活動:
- A5セル:売上高
- A6セル:仕入高
- A7セル:人件費
- A8セル:減価償却費
- A9セル:その他営業費用
投資活動:
- A16セル:有価証券売却収入
- A17セル:設備投資支出
財務活動:
- A26セル:借入金収入
- A27セル:借入金返済
ステップ5:金額を入力する列を作成する
- B列に各勘定科目の金額を入力します。
ステップ6:合計金額を計算する
- A10セルに「営業活動によるキャッシュフロー合計」と入力し、B10セルに
=SUM(B5:B9)と入力します。 - A18セルに「投資活動によるキャッシュフロー合計」と入力し、B18セルに
=SUM(B16:B17)と入力します。 - A28セルに「財務活動によるキャッシュフロー合計」と入力し、B28セルに
=SUM(B26:B27)と入力します。
ステップ7:期首残高、期末残高、増減を計算する
- A30セルに「現金及び現金同等物の期首残高」と入力し、B30セルに期首残高を入力します。
- A31セルに「当期キャッシュフロー増減額」と入力し、B31セルに
=B10+B18+B28と入力します。 - A32セルに「現金及び現金同等物の期末残高」と入力し、B32セルに
=B30+B31と入力します。
ステップ8:体裁を整える
- 罫線を引いたり、フォントサイズを変更したりして、見やすいように体裁を整えます。
8. サンプルテンプレート
以下に、上記の手順で作成したキャッシュフロー計算書のサンプルテンプレートを示します。
■ サンプルテンプレート(キャッシュフロー計算書テンプレートの例) 【タイトル】 キャッシュフロー計算書
【項目1】 会社名:〇〇株式会社
【項目2】 会計期間:2023年4月1日~2024年3月31日
【項目3】 営業活動によるキャッシュフロー:売上高、仕入高、人件費、減価償却費、その他営業費用、営業活動によるキャッシュフロー合計
【項目4】 投資活動によるキャッシュフロー:有価証券売却収入、設備投資支出、投資活動によるキャッシュフロー合計
【項目5】 財務活動によるキャッシュフロー:借入金収入、借入金返済、財務活動によるキャッシュフロー合計
【項目6】 現金及び現金同等物の期首残高、当期キャッシュフロー増減額、現金及び現金同等物の期末残高
【備考】 このテンプレートは簡略化したものです。より詳細なキャッシュフロー計算書を作成する場合は、会計基準を参照してください。
まとめ
キャッシュフロー計算書のテンプレート作成は、一見難しそうに見えますが、基本的な構造を理解し、ステップに沿って進めれば誰でも簡単に作成できます。今回紹介したテンプレートを参考に、ぜひ自社に合ったキャッシュフロー計算書を作成し、経営状況の把握や資金計画の策定に役立ててください。