すぐ使える、洗練されたテンプレート

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ARMテンプレートを使いこなす!テンプレートの作り方から活用例まで徹底解説

ARMテンプレートって難しそう…と思っていませんか?大丈夫!この記事では、ARMテンプレートの基礎から、実際にテンプレートを作成する手順、活用例まで、わかりやすく解説します。これを読めば、あなたも今日からARMテンプレートを使いこなせるようになるはず!

ARMテンプレートとは?何ができるの?

ARMテンプレート(Azure Resource Managerテンプレート)は、Azureのリソースをコードとして記述するためのファイルです。簡単に言うと、Azure上に構築したい環境を設計図のように定義しておくことができます。

  • 同じ環境を何度も構築できる: テンプレートを使えば、同じ構成の環境を何度でも正確に、繰り返し作成できます。
  • 構成管理がしやすい: コードとして管理できるため、バージョン管理や変更履歴の追跡が容易になります。
  • 自動化が簡単: デプロイを自動化することで、人的ミスを減らし、効率的なリソース管理を実現できます。

ARMテンプレートの作り方:5つのステップ

ARMテンプレートの作成は、以下の5つのステップで進めていきます。

  1. 必要な要素を洗い出す: どんなリソースをデプロイしたいのか、それぞれのリソースに必要な設定は何なのかを明確にします。例えば、仮想マシンをデプロイする場合、OSの種類、サイズ、ネットワーク設定などをリストアップします。
  2. テンプレートのデザインを考える: リソース間の依存関係を考慮し、デプロイ順序を決定します。パラメーターを効果的に利用することで、テンプレートの柔軟性を高めることができます。
  3. テンプレートを記述する: JSON形式でテンプレートを記述します。必要なリソースの定義、パラメーター、変数などを記述していきます。
  4. テンプレートを検証する: 作成したテンプレートに誤りがないか、デプロイ前に検証を行います。Azure CLIやPowerShellを使って検証することができます。
  5. テンプレートをデプロイする: 検証に成功したら、Azureにテンプレートをデプロイします。デプロイ状況を監視し、問題が発生した場合は修正を行います。

ARMテンプレート作成に必要な要素一覧

ARMテンプレートは、以下の主要な要素で構成されています。

  • schema: テンプレートのスキーマバージョンを定義します。
  • contentVersion: テンプレートのバージョンを定義します。
  • parameters: デプロイ時に指定できるパラメーターを定義します。
  • variables: テンプレート内で使用する変数を定義します。
  • resources: デプロイするリソースを定義します。
  • outputs: デプロイ後に返される値を定義します。

これらの要素を適切に組み合わせることで、様々なAzure環境を構築するためのテンプレートを作成できます。

ARMテンプレート デザインのポイント

テンプレートのデザインで重要なポイントは、再利用性と柔軟性です。

  • パラメーターを積極的に活用する: 環境ごとに異なる値をパラメーターとして定義することで、テンプレートを柔軟に使い分けることができます。
  • モジュール化を検討する: 複数のテンプレートを組み合わせることで、より複雑な環境を構築できます。
  • コメントを記述する: テンプレートの内容を理解しやすくするために、コメントを積極的に記述しましょう。

ARMテンプレートの書き方の流れ

ARMテンプレートの記述は、以下の流れで進めるのがおすすめです。

  1. 基本構造を記述する: schemacontentVersionなどの基本要素を記述します。
  2. パラメーターを定義する: デプロイ時に変更したい値をパラメーターとして定義します。
  3. 変数を定義する: テンプレート内で使用する変数を定義します。
  4. リソースを定義する: デプロイするリソースをJSON形式で定義します。
  5. 出力を定義する: デプロイ後に返される値を定義します。

ARMテンプレートを使う場面

ARMテンプレートは、以下のような場面で活躍します。

  • 開発環境の構築: 開発者が迅速に環境を構築できるように、テンプレートを用意しておくと便利です。
  • テスト環境の構築: 本番環境と同一の構成のテスト環境を簡単に構築できます。
  • 本番環境の構築: 安定した環境を構築するために、テンプレートを活用しましょう。
  • 災害復旧: 災害時に、迅速に環境を復旧するために、テンプレートを用意しておくと安心です。

ARMテンプレート作成時の注意点

  • JSONの構文に注意する: JSONは、わずかなスペルミスやカンマの抜け漏れでエラーになることがあります。
  • リソースの依存関係を考慮する: リソース間の依存関係を正しく定義しないと、デプロイに失敗する可能性があります。
  • 機密情報の取り扱いに注意する: パスワードなどの機密情報をテンプレートに直接記述するのは避けましょう。Azure Key Vaultなどを活用して、安全に機密情報を管理する必要があります。
  • 検証を徹底する: デプロイ前にテンプレートを検証し、エラーがないことを確認しましょう。

実践的な手順:シンプルな仮想マシンをデプロイするARMテンプレートを作成

ここでは、シンプルな仮想マシンをデプロイするARMテンプレートを作成する手順を、ステップ形式で解説します。

ステップ1:必要な要素の洗い出し

  • リソースグループ名:myResourceGroup
  • 仮想マシン名:myVM
  • 場所:japaneast
  • OSの種類:Ubuntu Server 18.04 LTS
  • 仮想マシンのサイズ:Standard_DS1_v2

ステップ2:テンプレートの記述

以下のJSONをコピーして、azuredeploy.jsonという名前で保存してください。

{
  "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2019-04-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion": "1.0.0.0",
  "parameters": {
    "adminUsername": {
      "type": "string",
      "metadata": {
        "description": "仮想マシンの管理者ユーザー名"
      }
    },
    "adminPassword": {
      "type": "securestring",
      "metadata": {
        "description": "仮想マシンの管理者パスワード"
      }
    }
  },
  "variables": {
    "location": "japaneast",
    "vmName": "myVM",
    "osImage": {
      "publisher": "Canonical",
      "offer": "UbuntuServer",
      "sku": "18.04-LTS",
      "version": "latest"
    },
    "vmSize": "Standard_DS1_v2"
  },
  "resources": [
    {
      "type": "Microsoft.Compute/virtualMachines",
      "apiVersion": "2021-11-01",
      "name": "[variables('vmName')]",
      "location": "[variables('location')]",
      "properties": {
        "hardwareProfile": {
          "vmSize": "[variables('vmSize')]"
        },
        "storageProfile": {
          "imageReference": {
            "publisher": "[variables('osImage').publisher]",
            "offer": "[variables('osImage').offer]",
            "sku": "[variables('osImage').sku]",
            "version": "[variables('osImage').version]"
          },
          "osDisk": {
            "createOption": "FromImage",
            "name": "[concat(variables('vmName'), 'osdisk')]"
          }
        },
        "networkProfile": {
          "networkInterfaces": [
            {
              "id": "[resourceId('Microsoft.Network/networkInterfaces', concat(variables('vmName'), '-nic'))]"
            }
          ]
        },
        "osProfile": {
          "computerName": "[variables('vmName')]",
          "adminUsername": "[parameters('adminUsername')]",
          "adminPassword": "[parameters('adminPassword')]"
        }
      },
      "dependsOn": [
        "[resourceId('Microsoft.Network/networkInterfaces', concat(variables('vmName'), '-nic'))]"
      ]
    },
    {
      "type": "Microsoft.Network/networkInterfaces",
      "apiVersion": "2021-08-01",
      "name": "[concat(variables('vmName'), '-nic')]",
      "location": "[variables('location')]",
      "properties": {
        "ipConfigurations": [
          {
            "name": "ipconfig1",
            "properties": {
              "subnet": {
                "id": "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets', 'myVnet', 'default')]"
              },
              "privateIPAllocationMethod": "Dynamic"
            }
          }
        ]
      },
      "dependsOn": [
        "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks', 'myVnet')]"
      ]
    },
    {
      "type": "Microsoft.Network/virtualNetworks",
      "apiVersion": "2021-08-01",
      "name": "myVnet",
      "location": "[variables('location')]",
      "properties": {
        "addressSpace": {
          "addressPrefixes": [
            "10.0.0.0/16"
          ]
        },
        "subnets": [
          {
            "name": "default",
            "properties": {
              "addressPrefix": "10.0.0.0/24"
            }
          }
        ]
      }
    }
  ],
  "outputs": {
    "publicIPAddress": {
      "type": "string",
      "value": "[reference(resourceId('Microsoft.Network/publicIPAddresses', concat(variables('vmName'), '-pip'))).ipAddress]"
    }
  }
}

ステップ3:テンプレートの検証

Azure CLIを使用して、テンプレートを検証します。以下のコマンドを実行してください。

az deployment group validate --resource-group myResourceGroup --template-file azuredeploy.json

ステップ4:テンプレートのデプロイ

Azure CLIを使用して、テンプレートをデプロイします。以下のコマンドを実行してください。

az deployment group create --resource-group myResourceGroup --template-file azuredeploy.json --parameters adminUsername=<your-username> adminPassword=<your-password>

<your-username><your-password>は、仮想マシンの管理者ユーザー名とパスワードに置き換えてください。

ステップ5:デプロイ状況の確認

Azure Portalで、リソースグループmyResourceGroupに仮想マシンがデプロイされていることを確認します。

サンプルテンプレート

■ サンプルテンプレート(仮想ネットワーク作成の例)

【タイトル】 シンプルな仮想ネットワークのARMテンプレート

【項目1】 リソースの種類: Microsoft.Network/virtualNetworks

【項目2】 アドレス空間: 10.0.0.0/16

【項目3】 サブネット: 10.0.0.0/24

【備考】 このテンプレートは、基本的な仮想ネットワークを作成するためのものです。必要に応じて、アドレス空間やサブネットをカスタマイズしてください。

{
    "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2019-04-01/deploymentTemplate.json#",
    "contentVersion": "1.0.0.0",
    "resources": [
        {
            "type": "Microsoft.Network/virtualNetworks",
            "apiVersion": "2021-08-01",
            "name": "myVnet",
            "location": "[resourceGroup().location]",
            "properties": {
                "addressSpace": {
                    "addressPrefixes": [
                        "10.0.0.0/16"
                    ]
                },
                "subnets": [
                    {
                        "name": "default",
                        "properties": {
                            "addressPrefix": "10.0.0.0/24"
                        }
                    }
                ]
            }
        }
    ]
}
arm テンプレート

まとめ:ARMテンプレートをマスターして、Azureを自由自在に操ろう!

ARMテンプレートは、Azureのリソース管理を効率化するための強力なツールです。この記事で紹介した内容を参考に、ぜひARMテンプレートの作成に挑戦してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくれば、Azureを自由自在に操れるようになるはずです!

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